橋梁関連製品・工法
透明ボルトキャップSHELLPONS(遅れ破壊用)


シェルポンズの取りつけ方法
遅れ破壊落下対策と腐食対策が同時に可能


1971年から1978年頃に用いられたF11T高力ボルトは遅れ破壊と呼ばれる突然ボルトが破断する事象が報告されています。
本製品をボルトに被せることで、ボルトの落下対策とボルトの腐食対策が同時に可能となります。
特徴
- ボルトの落下対策と腐食対策が同時に可能
- 連結ワイヤーがボルトの落下を防止
- 高い防錆能力:IPX7等級(水に対する保護レベル)の水密性を有する
- 点検業務の省力化:透明なポリカーボネートキャップにより内部の状況が把握できる
- 施工性:接着剤等を使用せず、ゴムパッキンで固定するだけの簡単施工
- 詳細点検:接着剤不使用の為、キャップを外して点検可能
- 安全性:米国航空宇宙規格NAS振動試験でキャップが脱落しないことを確認
- フェイルセーフ:連結ワイヤーで2重の脱落対策
適用範囲
- M20,M22,M24(F11T高力ボルト)
※その他のサイズは御問い合わせ下さい
様々な試験によって耐久性を証明しています
複合サイクル試験JASO M609-91(JIS H 8502めっきの耐食試験方法)
無塗装 (キャップ無し) |
無塗装 +キャップ |
部分腐食 +キャップ |
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試験前 | ![]() |
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80 サイクル |
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200 サイクル |
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評価 | 腐食が相当進行している | 腐食なし | 腐食の進展なし |


水密性試験IEC規格60529にもとづく水密性試験 IPX7等級の水密性を確保
腐食面でも水の侵入無し

試験体設置状況

塗装面

腐食面
水深1mに30分沈めても水の侵入無し
振動試験NAS試験(米国航空規格)に準じた振動試験 耐振動性を確保
■試験条件
・振動数:30Hz(1750~1800s.p.m)
・振動回数:30000cycles(約17分)

試験装置にセットした様子

振動数
試験体のずれや脱落無し
耐候性試験スーパーキセノンウェザーメータで3000時間照射
■試験条件
・適用:JIS K7350-2
・照射波長:300nm~400nm
・照射照度:180W/m2
・照射時間:3000時間
・暴露サイクル:1500サイクル
(102分照射→18分照射+水噴霧)

試験結果
紫外線に対して問題なし
暴露試験各地で屋外暴露試験を行っています。

左:キャップ有り、右:キャップ無し

土木研究所沖縄暴露場(沖縄県国頭郡大宜味村)
外部発表
■ 土木学会
乾式接合透明ボルトナット防錆キャップの耐候性に関する研究 (2023年)
乾式接合透明ボルトナット防錆キャップの腐食促進に関する研究 (2023年)
乾式接合透明ボルトナット防錆キャップの屋外暴露試験 (2024年)
寒冷地における乾式接合透明ボルトナット防錆キャップの屋外暴露試験 (2024年)
■ 日本鋼構造協会
屋外暴露した乾式接合透明ボルトナット防錆キャップの長期耐久性に関する検討 (2024年)
SHELLPONS(カタログダウンロード)

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